アップデート Power Automate

2023年7月のアップデート内容&アップデート手順【Power Automate for desktop】

どうも、黒井(@Kuroi_engineer)です。
7/20にPower Automate for desktop(以下PA4d)のアップデートが配信されました。
最新バージョンは 2.34.00296.23193 となりました。

 

 

今回も更新情報や以前との変更点をまとめて今後の参考としたいと思います。
更新情報はMicrosoftのPower Automate公式blogでも公開されているので、気になる方は定期的にチェックしてみて下さい。
https://powerautomate.microsoft.com/en-us/blog/

また、前回のアップデートより、PA4dのホームに最新情報が公開されるようになりました。
こちらからもアップデート情報が確認できます。

 

 

アップデート方法

PA4dの更新タイミングになると、以下の更新ウィンドウが表示されますので "更新ボタン" をクリックして最新バージョンへのアップデートを行いましょう。

 

 

もし表示されない場合はPA4dの設定 > 更新プログラムの確認 をクリックすることで上記の更新を行うことが可能です。

 

 

端末によっては更新プログラムの確認を行っても、"最新バージョンをインストール済み"と表示されてしまうこともありますので、
その場合は下記リンクをクリックしてPADのインストーラー(Setup.Microsoft.PowerAutomate.exe)をダウンロードし、アップデートを行いましょう。
https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2102613https://flow.microsoft.com/ja-jp/desktop/

 

アップデート内容

Office 365 Outlook アクショングループが追加されました

プレミアム アクショングループとして、新たに「Office 365 Outlook」が追加されました。
Office 365のOutlookがPA4d上で操作できるようになり、メールの送信、取得、返信はもちろん、予定の作成や会議室の予約が可能となりました。
PA4dを介して、スケジュールの更新や共有品の管理などがOutlookで出来ると考えると、かなり利便性の高いアクションだと思います。

追加されたアクションは以下の30種類となります。

 

 

UI要素を調査する 機能が追加されました

PA4dのツールに新しく「UI要素を調査する」の項目が追加されました。

 

 

UI要素を調査する をクリックすると、以下のウィンドウが表示され、対象とするUI要素の詳細を確認することができます。

 

 

実際に試してみましょう。
UI要素を調査する ウィンドウを表示した状態でアプリケーションやWebページにマウスカーソルを合わせると、UI要素を取得する時と同じように赤枠が表示されます。
その際にUI要素を右クリックすると、メニューに「UI要素を調査する」が表示されます。

 

 

メニューの「UI要素を調査する」をクリックすると、UI要素を調査する ウィンドウ左側に、選択したUI要素の詳細が表示されます。

 

 

上記では Span タグの内容が表示されていますが、上の階層の Div タグを選択すると、Div タグの内容が表示され、赤枠も Div タグの位置を示してくれます。
これにより、フローで使用したいUI要素をピンポイントで選択することが可能となります。

 

 

UI要素を選択したのち、「+フローに追加」をクリックすると、フローのUI要素に選択した要素が追加されます。

 

 

 

この機能が追加されたことにより、フローで使いたいUI要素を直感的に探しやすくなりました。
フローへの要素追加も容易なので、フロー作成の効率が上がることが期待できます。

現在はプレビュー版となっておりますので、正式な実装が待ち遠しいですね。

 

トラブルシューティング 機能が追加されました

PA4dのフロー一覧画面のヘルプに、トラブルシューティング の項目が追加されました。

 

 

クリックすると、以下の様にトラブルシューティング のウィンドウが表示されます。
現在はプレビュー版ですべて英語となっております。

機能としては、上から順番に

  • 診断
    ・接続性の問題を診断
    ・UI/Webオートメーションの問題をトラブルシューティング
  • デバッグ性の向上

となっています。

 

 

・接続性の問題を診断
・UI/Webオートメーションの問題をトラブルシューティング

はそれぞれ、Run をクリックすると実行されます。

接続性の問題を診断 を実行すると、インターネットへの接続状況や、サーバーへの接続状況が確認できます。

 

UI/Webオートメーションの問題をトラブルシューティング 実行すると、UIオートメーションやJavaオートメーションが正常に実行されているか確認できます。

 

 

これら機能により、PA4dがうまく動作しない、フローがうまく実行できない際の原因が接続状況などに関係していないか潰しこむことができます。

 

まとめ

今回のアップデートでは以下の改善、機能の追加が行われました。

  • Office 365 Outlook アクショングループが追加されました
  • UI要素を調査する 機能が追加されました
  • トラブルシューティング 機能が追加されました

今回もアップデート内容についてまとめてみました。
今回はプレビュー版ではありますが、Outlookアクションの追加や、デバック機能の追加など、アクションだけではなく機能性も向上したアップデートとなりました。
Power Automateとの連携もかなり強化されているため、将来的にはほとんどの機能がPA4dから実行可能になるのではと期待できますね。
アップデートに関してはこれからも記事としてわかりやすくまとめていきたいと思いますので、ぜひまたチェックして頂けますと幸いです。

 

     

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