どうも、黒井(@Kuroi_engineer)です。
皆さんも ChatGPT という名前は既に聞いたことがあるのではないでしょうか。
様々なメディアでも日々取り上げられ、むしろ名前自体は知らない人のほうが少なくなってきているかもしれません。
そんな ChatGPT ですが、実際にはどういった物なのか、何に使えるのかは理解できていない人は多いのではないでしょうか?
ChatGPTは今後、普段の生活や業務の中でも当たり前に使われる可能性がある、革新的な技術です。
本記事では、私自身のChatGPTの学習を兼ねて、ChatGPTの基本情報から具体的な使い方、ライセンス情報までをまとめていきますので、ぜひ少しでも参考となれば幸いです。
ChatGPT とは
そもそもChatGPTとは一体どんなものなのでしょうか?
ChatGPTとは、OpenAI社が開発した大規模言語モデル(LLM)です。
専門的に言えば、大量のデータをもとに、多層ニューラルネットワークによるディープラーニングによって構築された言語モデルとなります。
正直これだと分かりづらいので、非常に端的に言うと、「たくさんのデータを使って勉強させた物知りなチャットボット」です。
たくさんのデータはWebや書籍などの情報が元となっており、チャットボットなので、テキストボックスに質問を入力し、対話形式でやり取りを行うことができます。
具体的にできることを順に説明していきます。
ChatGPTでできること
①対話形式で質問
前述したとおり、ChatGPTはチャットボットなので、対話形式で質問ややり取りを行うことができます。
以下の様に、ChatGPTとは何か、といった質問をするとChatGPTが回答を作成してくれます。
対話形式なので、作成された回答に対して要望や、難易度調整が必要であれば伝えることでより希望に沿った形で回答を返してくれます。
このことにより、回答の精度を高めつつ、知りたい情報のみをピンポイントに得ることができるため、Webページから情報を検索するよりも圧倒的に早く情報を取得することが可能となりました。
②記事の要約
ChatGPTで記事を要約してもらうことができます。
要約をする際、記事を書く人の属性や文字数を指定することで、より希望に沿った形で要約が可能です。
例として以下の記事を要約させてみました。
長いので前半のみを抜粋しましたが、文字数としては1000文字程度あります。
文字数が多すぎるとエラーとなるので(大体2000字程度)、その場合は分割して要約させましょう。
ETFが承認されたら、ビットコインのストーリーは変わるか? | CoinDesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
回答はこちら。
大体200文字程度で要約してくれました。
③会話のロールプレイや文章創作
ChatGPTで会話を生成することができます。
会話をする人それぞれに設定を付与することで、よりリアルな会話を再現することが可能です。
以下は、RPAツールを社内導入するにあたっての社員同士の会話をロールプレイした例になります。
ChatGPTが生成した会話はこちら。
もう少し続きますが、一部を抜粋しています。
少々会話にぎこちなさがありますが、より設定や場面を調整することでかなり自然な会話が生成できます。
ロールプレイング以外にも、創作活動を行うことが可能です。
以下は芸人を例にして、ネタを生成したものとなりますが、ほかにも漫画や小説のプロット作成などを行うことができます。
生成したものをそのまま活用はできませんが、大まかな流れは参考となります。
④プログラミング、ツールの活用
ChatGPTにて、コードの生成を行うことも可能です。
以下は、VBAで条件付き書式を作成する際に、優先順位を変更する方法について質問した例となります。
エラーが発生した場合、エラーと一緒に改善方法を投げると解決方法を教えてくれたりもします。
ほかにも、Excelやパワーポイントなど、ITツールについて不明な点があれば質問すると手順とともに回答してくれます。
⑤ビジネスメールの生成など
書きたいメールの条件を入力すれば、ビジネスメールの下書きを生成できます。
ビジネスメールのみならず、補助金申請文章の支援なども可能です。
と、色々と紹介してきましたが、ChatGPTはただの検索のみに留まらない活用が可能なイメージは持っていただけたかと思います。
要約するとすごい点は、我々がこれまで考えることに使っていた時間をChatGPTが肩代わりできる点にあると思います。
ChatGPT を使用する上での注意点
ここまですごいと紹介してきて、まるで万能の様にも感じるChatGPTですが、注意しなければならない点もあります。
以下、注意点をまとめます。
- 情報漏洩の危険性
ChatGPTの無償版を使用している場合、入力した内容が学習データとして取り込まれる可能性があります。
そのため、会社の機密情報(開発情報など)や、個人情報を入力すると思いがけず公開されてしまう恐れがある点には注意が必要です。
有償版であるChatGPT Plusを使用している場合は対象外となります。
- ウソの情報が混じっている
ChatGPTの回答はあくまで学習モデルを元にしているため、完璧という訳ではなく間違った回答もします。
例えば、以下の様に人名を入力すると回答をしてはくれますが、よくよく内容を見ると全く異なる情報が混じっています。
そのため、ChatGPTの回答を全て鵜吞みにするのではなく、ある程度情報の信憑性や根拠について自分で確認、検証を行うことが大事となります。
また、情報は上記にある通り、現状2021年9月までの情報を参考としているため、その点は考慮する必要があります。
ChatGPT の使用手順、ライセンス
ChatGPTの開始、使用手順
ここからは実際にChatGPTを使用するまでの手順についてまとめていきます。
まずは以下のリンク先に移動し、アカウントを作成していきましょう。
リンク先に移動したら、右上の「Sign up」をクリックします。
Create your account の画面に移行するので、使用するメールアドレスを入力し、「Continue」をクリックします。
Password のテキストボックスが表示されるので、パスワードとしたい文字列を入力します。
最低8文字以上とする必要があり、要件を満たすと At least 8 characters にチェックが入ります。
パスワードを設定したら、「Continue」をクリックします。
登録したメールアドレスに認証用メールが送信されます。
以下、認証メールの「Verify email address」をクリックします。
登録者情報の入力画面に移行するので、情報を入力します。
名前と組織名、誕生日を入力したら「Continue」をクリックします。
組織名は省略しても問題ありません。
電話番号を入力します。
入力後、「Send code」をクリックすると、番号宛てに認証コードが送られます。
認証コードを入力すると、以下の画面に移行するので、「Continue」をクリックします。
アカウントが作成され、メニューが表示されるので、「ChatGPT」をクリック。
ChatGPTの画面に移行します。
これで使用準備は完了です。
次回以降は、トップページの「Log in」から、登録情報を入力することでログインできます。
ライセンス
基本的に、ChatGPTの利用に必要なのはアカウントの作成のみで、ライセンスは必要ありません。
ChatGPT Plus を使用する場合は、月額20ドルの有償ライセンスが必要となります。
まとめ
今回はChatGPTの概要と使用事例、開始手順についてまとめてみました。
冒頭でも紹介した通り、非常に話題となったサービスで、今後DXや業務効率化を図る上で必要不可欠な存在になっていくでしょう。
まだ触れていない方は、是非この機会にアカウントを作成し、試してみるといかがでしょうか。
今後も情報が更新されれば、記事としてまとめていきたいと思いますので、是非チェックしてみて頂けると幸いです。