どうも、黒井(@Kuroi_engineer)です。
4/20にPower Automate for desktop(以下PA4d)のアップデートが配信されました。
最新バージョンは 2.32.111.23124 となりました。
今回も更新情報や以前との変更点をまとめて今後の参考としたいと思います。
更新情報はMicrosoftのPower Automate公式blogでも公開されているので、気になる方は定期的にチェックしてみて下さい。
https://powerautomate.microsoft.com/en-us/blog/
また、前回のアップデートより、PA4dのホームに最新情報が公開されるようになりました。
こちらからもアップデート情報が確認できます。
アップデート方法
PA4dの更新タイミングになると、以下の更新ウィンドウが表示されますので "更新ボタン" をクリックして最新バージョンへのアップデートを行いましょう。
もし表示されない場合はPA4dの設定 > 更新プログラムの確認 をクリックすることで上記の更新を行うことが可能です。
端末によっては更新プログラムの確認を行っても、"最新バージョンをインストール済み"と表示されてしまうこともありますので、
その場合は下記リンクをクリックしてPADのインストーラー(Setup.Microsoft.PowerAutomate.exe)をダウンロードし、アップデートを行いましょう。
https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2102613https://flow.microsoft.com/ja-jp/desktop/
アップデート内容
資産ライブラリ(プレビュー)が追加され、カスタムアクションが使用可能になりました
カスタムアクション機能が追加され、新たに自分でアクションが作成可能になりました。
作成したアクションは資産ライブラリに登録でき、PA4dのフロー内で使用できます。
カスタムアクション機能はPower Automateとの連携が必要なため、有償ライセンスが必要な点に注意しましょう。
カスタムアクションはPower Automateの データ > カスタムアクション から登録ができます。
登録するカスタムアクションのデータはVisual Stusioで作成する必要があるため、作成方法は別途まとめていきます。
作成し登録したアクションは、PA4d上のツール > 資産ライブラリ(プレビュー)で確認できます。
UI要素のセレクターが修復できるようになりました
アプリケーション、もしくはWebから取得したセレクターの修復が可能となりました。
取得した初期の状態との比較を行い、変更箇所の確認ができ、元に戻すことができます。
修復は、対象としたいセレクターをダブルクリック、もしくは右クリック > 編集で行えます。
編集画面の 修復 をクリックすると、UI要素ピッカー が表示されるので、元のUI要素を取得します。
取得すると、現在のセレクターと比較され、変更がある部分が太字かつ青のハイライトで強調されます。
OK を押すと修復が実行され、初期の状態に戻ります。
変更箇所を確認したいだけであれば、キャンセルをクリックします。
このように、変更箇所の確認と、元に戻す操作が一コマンドで簡単に行えるようになりました。
Azure OpenAI Service の GPT でテキストを作成する(プレビュー)アクションが追加されました
新たにAI Builder のアクショングループが追加され、「Azure OpenAI Service の GPT でテキストを作成する(プレビュー)」アクションが使用できるようになりました。
このアクションは話題の Chat GPT と同じく、ユーザーの指示に従ってテキストを生成したり、処理を行ってくれる非常に便利なアクションです。
詳細は「Azure OpenAI Service の GPT でテキストを作成する(プレビュー)の使い方」の記事で紹介しているので、是非参考としていただければ幸いです。
ターミナルセッションのテキストを検索する アクションが追加されました
こちらも新たなアクションとして、ターミナル エミュレーションのアクショングループに「ターミナルセッションのテキストを検索する」のアクションが追加されました。
このアクションでは、ターミナルセッション内のテキストを、完全一致、もしくは正規表現にて検索することが可能となりました。
変数名や、サブフロー名、ラベル、リージョンなどで日本語が使用可能となりました
変数名やサブフロー名、ラベル、リージョンといったアクション、機能では英数字のみ使用可能でしたが、今回のアップデートから日本語にも対応しました。
そのため、RPAに触れ始めた人にもより理解しやすく、直感的にフローを作成することが可能となりました。
まとめ
今回のアップデートでは以下の改善、機能の追加が行われました。
- 資産ライブラリ(プレビュー)が追加され、カスタムアクションが使用可能になりました
- UI要素のセレクターが修復できるようになりました
- Azure OpenAI Service の GPT でテキストを作成する(プレビュー)アクションが追加されました
- ターミナルセッションのテキストを検索する アクションが追加されました
- 変数名や、サブフロー名、ラベル、リージョンなどで日本語が使用可能となりました
今回もアップデート内容についてまとめてみました。
今回はかなり大きなアップデートで、カスタムアクションやGPTアクションの追加など、よりPA4dの操作を拡張するような変更が多かった印象です。
アップデートに関してはこれからも記事としてわかりやすくまとめていきたいと思いますので、ぜひまたチェックして頂けますと幸いです。