アップデート Power Automate for desktop

2022年5月のアップデート内容【Power Automate for desktop】

どうも、黒井(@Kuroi_engineer)です。
5/18にPower Automate for desktop(以下PA4d)のアップデートが配信されました。
最新バージョンは 2.20.132.22123 となりました。

今回も更新情報や以前との変更点をまとめて今後の参考としたいと思います。
更新情報はMicrosoftのPower Automate公式blogでも公開されているので、気になる方は定期的にチェックしてみて下さい。
https://powerautomate.microsoft.com/en-us/blog/

 

アップデート方法

PA4dの更新タイミングになると、以下の更新ウィンドウが表示されますので "更新ボタン" をクリックして最新バージョンへのアップデートを行いましょう。

 

もし表示されない場合はPA4dの設定 > 更新プログラムの確認 をクリックすることで上記の更新を行うことが可能です。

 

端末によっては更新プログラムの確認を行っても、"最新バージョンをインストール済み"と表示されてしまうこともありますので、
その場合は下記リンクをクリックしてPADのインストーラー(Setup.Microsoft.PowerAutomate.exe)をダウンロードし、アップデートを行いましょう。
https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2102613https://flow.microsoft.com/ja-jp/desktop/

 

アップデート内容

Web ページのリンクをクリックします アクションに クリックの種類 項目が追加

Web ページのリンクをクリックします アクションに "クリックの種類" の項目が追加されました。
今まではクリックの種類を選択できず、左クリックにしか対応できませんでしたが、右クリックやダブルクリックにも対応したことでこれまで マウスクリックの送信 アクションで対応する必要があった処理に1アクションで対応が可能となりました。

 

Web ページのリンクをクリックします アクションの詳細にタイムアウトの項目が追加

Web ページのリンクをクリックします アクションの詳細にて、"ページが読み込まれるまで待機します" の項目をオンにした際にタイムアウトの時間を設定できるようになりました。

これまでは、対象のページが非常に重く読み込みに時間がかかる場合や、読み込みのエラーにより読み込みが完了しない場合はひたすら待機を続けており、手動で終了を行う必要がありました。
タイムアウトを設定できるようになったことで処理を中断、ないしは再実行することができるようになったため、後続の処理を止めてしまう心配がなくなりました。

 

 

PDF からテキストを抽出 アクションにて構造を維持したままデータが取得可能に

PDF からテキストを抽出 アクションに "構造化データに最適化" の項目が追加されました。

 

こちらをオンにすることで、PDF内のテキストのレイアウトを検出し、位置を極力再現した状態で抽出することが可能となりました。
文章による説明のみではイメージがし辛いので、以下ボートレースのレース表を例に、テキストを取得して変化を見てみましょう。

 

"構造化データに最適化"をオフにした場合の結果を見てみます。
オフの状態で取得すると、値が左寄せの状態となり、表題の上から順番にテキストが抽出され、次に各レースの左からテキストが取得されているのが分かります。

次に"構造化データに最適化"をオンとした状態を見てみます。先ほどとは変わってPDFのレイアウトを再現した状態でテキストが抽出されていることが分かります。
PDFのレイアウトを参照して行ごとにデータを取得したい時などは、"構造化データに最適化" の項目が非常に役立つでしょう。

 

カスタムフォームを表示 アクションが一般公開

これまでプレビュー版として公開されていたカスタムフォームを表示 アクションが正式に一般公開されました。

 

ただし、カスタムフォームデザイナー内で"要素"や"アクション"の項目を使用すると、エラーメッセージが表示されるのは変わっていませんでした。
原因としては、IDに日本語が入っているためで、IDは英語以外が入力されているとエラーになってしまう様です。
もしカスタムフォームを使用される方は、要素、アクションを追加した際にIDを英語に変更して使用してください。

 

 

まとめ

今回のアップデートでは以下の改善、機能の追加が行われました。

  • Web ページのリンクをクリックします アクションに クリックの種類 項目が追加
  • Web ページのリンクをクリックします アクションの詳細にタイムアウトの項目が追加
  • PDF からテキストを抽出 アクションにて構造を維持したままデータが取得可能に
  • カスタムフォームを表示 アクションが一般公開

 

今回もアップデート内容についてまとめてみました。
内容によっては公式ブログに記載されていない項目もあるため、もしまた変更点を見つけた際は更新していきたいと思います。
アップデートに関してはこれからも記事としてわかりやすくまとめていきたいと思いますので、ぜひまたチェックして頂けますと幸いです。

 

 

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