どうも、黒井(@Kuroi_engineer)です。
4/27にPower Automate for desktop(以下PA4d)のアップデートが配信されました。
最新バージョンは 2.19.00170.22097 となりました。
今回も更新情報や以前との変更点をまとめて今後の参考としたいと思います。
更新情報はMicrosoftのPower Automate公式blogでも公開されているので、気になる方は定期的にチェックしてみて下さい。
https://powerautomate.microsoft.com/en-us/blog/
アップデート内容
フローサンプルの追加
PA4dに「例」の項目が追加されました。
「例」の中にはカテゴリ分けされた状態でフローサンプルが準備されており、レベルに応じたフローを簡単に試してみることが可能となりました。
- サンプルのカテゴリ
- カテゴリ内のフローサンプル
Excelを起動してテーブルを抽出する サンプルの内容はこのような感じ。
コメントが英語なので少々取っつきづらい点を考慮すれば、汎用的なフローの作り方を学ぶことができるので、初学者の方はまずここから触れてみるのも良いかと思います。
ウィンドウの UI 要素の上にマウス ポインターを移動する アクションの追加
新しいアクションとして「ウィンドウの UI 要素の上にマウス ポインターを移動する」が追加されました。
UI要素によっては、アクションでクリックが反映されず、物理クリック(直接クリックする)の方が有効な場合があります。
これまでは、アプリケーションに対する物理クリックの手段が、座標を取得する方法など限定的でしたが、このアクションが追加されたことでより簡単に対応することが可能となりました。
電卓のアプリを例に動きを説明すると、電卓の「7」のボタンをUI要素として設定した場合、「7」のボタンの上にマウスカーソルが移動します。
後は、「マウスとキーボード」アクショングループの「マウス クリックの送信」アクションと組み合わせることで、対象を物理的にクリックすることが可能です。
Web ページ内のテキスト フィールドに入力する アクションに 物理的にキーの入力を行ってテキストを入力する 設定が追加
「Web ページ内のテキスト フィールドに入力する」アクションに物理的なキーの入力を行う設定が追加されました。
Webページによっては、パスワード入力の項目などが物理的な入力でないと反映されない構造となっている場合があり、そのような時は「キーの送信」アクションを組み合わせて物理的に入力を行う必要がありました。
今回のアップデートにより、「キーの送信」アクションを組み合わせずとも、「Web ページ内のテキスト フィールドに入力する」アクション単体で簡単に処理が可能となりました。
レコーダーのパフォーマンス向上
レコーダーを使用した際の反応や、速度が向上しました。
レコーダーはフローを作成する際によく使われる機能なので、フロー構築の効率が多少上がるかと思います。
ただし、今回のアップデートにより「UI 要素をウィンドウ内にドラッグアンドドロップする」アクションがレコーダーで反映されなくなりました。
このアクションをフローに使用する場合は、レコーダーでフローを構築したのち、手動でアクションをフローに追加する必要がある点、注意が必要です。
UI要素を追加する際の表示が変更
UI要素を取得する際の表示が変更され、ウィンドウの要素なのか、Webの要素なのかが非常にわかりやすくなりました。
- ウィンドウの要素の場合
- Webの要素の場合
まとめ
今回のアップデートで以下の改善、機能の追加が行われました。
- フローサンプルの追加
- ウィンドウの UI 要素の上にマウス ポインターを移動する アクションの追加
- Web ページ内のテキスト フィールドに入力する アクションに 物理的にキーの入力を行ってテキストを入力する 設定が追加
- レコーダーのパフォーマンス向上
- UI要素を追加する際の表示が変更
今回もアップデート内容についてまとめてみました。
内容によっては公式ブログに記載されていない項目もあるため、もしまた変更点を見つけた際は更新していきたいと思います。
アップデートに関してはこれからも記事としてわかりやすくまとめていきたいと思いますので、ぜひまたチェックして頂けますと幸いです。